――昼休み――

アタシは、拓也を校庭の隅に呼び出した。

向こうから拓也が、あたしを見つけるなり走ってきた。



来てくれた――

それだけで、アタシは嬉しかった。


拓也は息を切らしながらニッコリ笑って
「ゴメン、おまたせ!何かあったの?」と優しく聞いた。


「あのねアタシ、拓也にどうしても伝えたいことがあって・・・」
「ん???」

「アタシね拓也のことが好きなの!」

アタシが、言い終わると同時に拓也が抱きしめてくれた。

  ――――――

一瞬、何が起こったのか分からなかった。

拓也はあたしを抱きしめながら、いつもの笑顔で笑った。
「マジ??超嬉しいよ!!俺、初めて会った時からメグに惚れてたから!」

「えっ。。。」

アタシは、思わず涙を流してしまった。
社会見学の日に言ってた拓也の気になる人ってアタシだったんだ。。。

「嬉しい。。。」


拓也は天使のような笑顔で

「メグ、かわいい。。。俺の彼女になってください。」と言ってくれた。

アタシは、涙を吹いて、

「よろしくお願いします。」と笑顔で答えた。
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