兎は俺のモノⅡ
-----兎レッスン
「兎藍さん。
よかったねぇ留学って。」
留学が決まってはじめての
レッスンを受けていた。
中村先生はうれしそうに
話していたけどアタシは
あまりうれしくなかった。
だって…
啓とすれ違いになっちゃうし
それと引っかかってることがある。
なんでアタシにしか留学のこと言わないの?
啓にも啓だって留学するんでしょ?
「兎藍さん?」
中村先生の声にハッとした。
「あ!すいません。やりますかっ!」
レッスンを始めた。