兎は俺のモノⅡ




------図書室

俺は兎が落ち着ける

図書室に来た。

兎は黙って下を向いたままだった。

「あのさ。」

「あのね。」

二人の声が同時に出た。

「啓から言って?」

「わりぃ。

メール見た?」

「ぅん。」

「じゃぁなんで

返事くれなかった?」

「…。」

兎はさらに下を向いた。

「黙ってんじゃわかんないんだけど?」

口調が強くなってきた。

しばらくすると

「ッ…ヒック…ッア…ズッ」

兎が泣きだした。





< 27 / 103 >

この作品をシェア

pagetop