兎は俺のモノⅡ
------図書室
俺は兎が落ち着ける
図書室に来た。
兎は黙って下を向いたままだった。
「あのさ。」
「あのね。」
二人の声が同時に出た。
「啓から言って?」
「わりぃ。
メール見た?」
「ぅん。」
「じゃぁなんで
返事くれなかった?」
「…。」
兎はさらに下を向いた。
「黙ってんじゃわかんないんだけど?」
口調が強くなってきた。
しばらくすると
「ッ…ヒック…ッア…ズッ」
兎が泣きだした。