兎は俺のモノⅡ
「啓…留学いけないって
ホントなの?」
兎の言葉にびっくりした。
なんで知ってんだよ!!?
俺は一言も言ってねぇのに。
「誰に聞いた?」
「そんなの誰だって
いいじゃん!ホントなの嘘なの?」
いつと明らかに違う兎。
「…ほんとだよ。」
兎の顔を見ないで言った。
たぶん兎はまた泣くから。
「啓…なんで?なんで言ってくれなかったの?」
ホントのこと言ったら
お前は留学行かなくなって
泣くだろ?泣き顔なんてみたくねぇんだよ。