兎は俺のモノⅡ
<ガチャッ>
レッスン室のドアが開いた。
後ろを振りかえったら
「啓!」
鞄を肩からかけて
こちを見て笑っていた。
「なにやってんの?
レッスンないじゃん。
しかも…アニソンばっか。」
「だって…暇だし好きなんだもんッ!」
アタシはほっぺを膨らまして言った。
啓が近寄ってきて
膨らんだほっぺを両手でつぶした。
「なんでいるの?
レッスンは?」
「もぉ終わったよ?
時間見てみ?」
時計はすでに5:30を指していた。
「じゃぁ帰ろっ?」