兎は俺のモノⅡ





「ありがとうございました。」

<パタン>

練習も身に入らなくて

ろくなもんじゃなかった。

なんで俺は行けないのか…

なんで行っちゃいけないんだ…

やることってなんだよ…

ぐるぐるとまわっていた。

なんで…

「啓ッ!!」

俺を呼んだのは…兎だった。

ものすごいスピードで走って来た。

「兎…。」

「啓…どぉしたの?

元気ないけど…?」

俺から目をそらさずに心配そうに見つめていた。

心配…させちゃダメだよな…。

そぉ思った俺は無理やり

笑顔を作って

「なんでもねぇよ。」

そぉ言って兎に軽くでこピンした。
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