兎は俺のモノⅡ







「妻ぁ?」

「ぅん…?」

聞きなれない呼び名で

アタシは起きた。

目の前には…啓。

「おはよ♪妻。」

なんで妻って呼ばれてるのかわからなかった。

「啓…なんで?」

「なんとなく♪」

啓はそのままアタシを抱えて

自分の膝の上においたた。

後ろから抱き締められて

耳元で言った。

「あっち行ったら…

俺の…妻になって?」

寝起きのアタシの耳に入ってきた

言葉。

でも頭が理解できなかった。

「へ?」
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