兎は俺のモノⅡ
空港…。
今思い出すとあの時には
もぉ啓には逢っていたんだ…。
なんだか懐かしくなっていた。
ふッっと時計を見て見ると
9:30そろそろ空港に行く時間になった。
「よしッ!」
立ち上がって玄関に行った。
「ありがとぉ!!」
玄関から一部屋一部屋に響き
渡るくらいの大きい声でそぉ叫んだ。
扉を閉めて鍵を掛けて表札の名前を取って
キャリーバッグを引きずった。
「おばさん。
ありがとうございました。」
カギを渡した。
「いいやぁ!あっち行っても
がんばんなさいよッ!」
「ハイッ!」
思わず涙ぐんでしまった。
おばさんは微笑んで「泣かないのぉ。」
アタシの頭をぽんぽんしてくれた。
呼んでおいたタクシーが来た。