兎は俺のモノⅡ
空港…。




今思い出すとあの時には

もぉ啓には逢っていたんだ…。

なんだか懐かしくなっていた。

ふッっと時計を見て見ると

9:30そろそろ空港に行く時間になった。

「よしッ!」

立ち上がって玄関に行った。

「ありがとぉ!!」

玄関から一部屋一部屋に響き

渡るくらいの大きい声でそぉ叫んだ。

扉を閉めて鍵を掛けて表札の名前を取って

キャリーバッグを引きずった。



















「おばさん。

ありがとうございました。」

カギを渡した。

「いいやぁ!あっち行っても

がんばんなさいよッ!」

「ハイッ!」

思わず涙ぐんでしまった。

おばさんは微笑んで「泣かないのぉ。」

アタシの頭をぽんぽんしてくれた。

呼んでおいたタクシーが来た。


< 77 / 103 >

この作品をシェア

pagetop