兎は俺のモノⅡ



「啓は今日ホテルに泊るの?」

食事を終えて俺たちは

明るい街灯のそばの椅子に座っていた。

「ホテルなんて行かないし。

だいたいさっき言ったこと

聞いてた?」

「…ってことは。」

「兎の家に泊まる。」

啓は立ち上がって兎の腕を握って

「お前の家どこ?」

「うちはこっち♪」

俺は兎にぐいぐい引っ張られて

連れていかれた。
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