兎は俺のモノⅡ
「ただいまぁ。」

帰るとまだ家の中は静だった。

まだ寝てるのか?

そぉ思ってリビングに行くと

膨れ顔で机の上に頬ずえを付いていた。

あちゃぁ…機嫌直さないと…

俺は兎が初めて拗ねているとこをみた。

「兎?」

まずは呼んでみることにした。

でも返事はない。今度は名前を読みながら

肩に手を置いた。

「何?」

声が低くてちょっとびっくり。

「ひゃッ!うわぁ可愛いぃ♪

これどぉしたの?」

首にかかってる指輪を触りながら聞いてきた。

俺はさっき買ったリングをネックレスにした。

それを拗ねている兎にかけてあげた。

そしたら…機嫌は一発で直った。

そして…

「兎…結婚するまでこれ付けけてて。

1年たったらこれ…お揃いの指輪に

するから。」

俺も首からかけてるリングを触りながら

真剣な目で言った。

「ふぇ?結婚!!」

兎は驚いていた。

でも…

「あたしなんかでいいの?

別に可愛くないし…。」

兎は顔を伏せながらいった。




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