ちょこれーと


ますます不思議そうな
顔をし足を止めた徹。



『俺のなにが大変…?』


「淳平に…教えるんでしょ?なら2人も居たら大変じゃん。」


『…へ?そんなこと?』


「私だって勉強教えてもらいたいけど、淳平馬鹿だし。手かかるから大変だよ?」



『あほ、俺は余裕。』



「ほんと…?」



『ん。だから一緒にやろ。』


「…うん、」




やった、
やったー。

多分今 凄い顔が
にやついてると思う。


今日は良いこと
ありすぎかも。




『放課後迎えに行くから、淳平と俺んちで勉強しよ?』


「うん…!!」


『よし、よかった。』




徹は笑顔になり
また歩きだす。
その後ろについて行くように私も歩きだす。


小さい頃から
いつも徹のあとを
くっついてたなあ。



大きな背中を見ながら
そんな事を考えた。






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