ちょこれーと


『君、どーもね。』

『チッ…』


オタクくんは舌打ちをし
学校をあとにして行った。



ぽつんと残された
私と徹。



私はまだ徹に抱き寄せ
られていて
心臓の音が聞こえるんじゃないかって思う位だった。


『未由、遅れてごめんな?』


「………。」


声が出ない。
オタクくんが怖かったのも
あるけど


徹がいま ここに
いてくれることが
嬉しくて 安心出来て

涙が溢れた。



「と…る。」


『うんうん。ごめんな?怖かったろ?』



私はね
徹が居てくれるなら
なんだって大丈夫なんだよ?



だから胸にあるこの気持ち
伝えてもいい?






「徹…私、徹が好き。」








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