身長差15センチの関係 2
晴れた笑顔で、

「湊ちゃんや、あの角野君でもなれたんだし。考えてみたら、励まされる材料いっぱいだった」

「言うじゃないか」

弓倉は、ニヤリ。

「私の評価は好きにするとして、角野は人間としては大馬鹿の部類だが、教師としては一級だぞ」

「ええ、そうなの?」

とかいう話題で盛り上がるふたり。

そして、
高志が帰ってくるころにはちゃんと、

「高志君、選ぶなら若い方よねっ!君自身若いだからっ!」

「くだらんことを、お前の若さには欠陥が多すぎる」

という会話に戻っている。

「え、えっと、もう一回トイレに行ってきてもいいですか?」
< 107 / 267 >

この作品をシェア

pagetop