身長差15センチの関係 2
「あの、これ」

高志は、女の子に近づき声をかけた。

「え、」

振り向く女の子。

「……高志くん」

目があった瞬間、
口が小さく動いた気がした。

とたんにまたハードルがバラバラになり、手から滑り落ちる。

うるうるうる。

手にした部品と、
地面に落ちた板と脚と、

高志の顔とを、
順々に見つめてうるむ瞳。

「これ直さないと、私また罰ゲーム……」
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