身長差15センチの関係 2
身体のサイズに合わせ、
貯蔵量の少ない高志の体力。

すでに限界への挑戦は終わっており、
今は限界を超えて~の世界だ。

だが、
校門まで650メートルの交差点。

そんな高志に休憩しなさいと言わんばかりに、信号機が【赤】で足止めした。

「こんなときに~」

じたばたする高志。

同時にどっと疲れがあふれ、
高志はふらふらっとなり手近なガードレールへともたれかった。

「はうう~」

息、絶え絶え。

一度止まるとさらに疲労が噴き出てきて、へたり込みそうになる。

と、
そのとき、

ガードレールのすぐ向こう側から車のクラクションが鳴らされた。

プワンッ。
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