身長差15センチの関係 2
「どうしたんだ、高志?」
「なんでもないよ」

「次、美術室だぜ」
「うん」

友人に声をかけられ、席を立つ高志。

友達どうしのたわいのない会話が始まり、

徐々に気分も晴れて弓倉のことはとりあえず頭から離れていく。

「行こう」

友達と固まって教室をでる高志。

このとき一人の少女が、

空となった高志の机の中にドキドキと胸を高鳴らせて、

想いを込めた手紙を入れたことを知ったのは、教室に戻ってすぐだった。
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