身長差15センチの関係 2
朝。

高志は学校に向かって走っていた。
かなり急いで走っていた。

遅刻しそうなのだ。
寝坊したのだ。
必死だったのだ。

だから、
校門まであと500メートルのところ、
徒歩の者にとってはそれなりの距離、

弓倉が車で、
ぶろろろろっと、

おまえは何をしているんだという目をして、
抜き去っていったとき、

高志は、
大きな不公平さを感じたのだった。
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