身長差15センチの関係 2


「私ね、高志君のこと好き」

言えた。

旧校舎の裏。

来てくれた高志君に向かって、
私は溜めていた言葉をとにかく言えた。

おどろいている高志君。

いや、どうだったのか分からない。
私の頭はそれで真っ白。

「そ、それでね、今度の日曜日、よかったら駅前で公園で朝10時で、いっしょに、えっと、付き合って、デートしてくださいっ!!」

本当なら高志君の返事を聞いてから
切り出すはずだったことを一方的に叫んで、

その場を駆け出してしまったから。
< 206 / 267 >

この作品をシェア

pagetop