身長差15センチの関係 2
「私ね、高志君のこと好き」
言えた。
旧校舎の裏。
来てくれた高志君に向かって、
私は溜めていた言葉をとにかく言えた。
おどろいている高志君。
いや、どうだったのか分からない。
私の頭はそれで真っ白。
「そ、それでね、今度の日曜日、よかったら駅前で公園で朝10時で、いっしょに、えっと、付き合って、デートしてくださいっ!!」
本当なら高志君の返事を聞いてから
切り出すはずだったことを一方的に叫んで、
その場を駆け出してしまったから。