身長差15センチの関係 2

「わわっ」
「…………」

ドアの外に出れば、晴れた日のわりと気持ちいい陽光。

そしてその陽の下で、

自分の部屋のインターフォンのボタンを押そうとしてた少年がいた。

「せ、先生」

互いの目が合い、高志の方が何かを言いかける。

その口を手で押さえる弓倉。

右を見て、左を見て、
誰もいないことを確かめる。

誰もいないと判断すると、
高志の身体を両手で挟みこみ、

すごい勢いで部屋の中へ投げ入れた。
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