身長差15センチの関係 2
「自信作だ」
なんと、弓倉は弁当を作ってきていた。
事前に聞かされて知っていた高志だが、それでも現物を見ておどろく。
「本当だった……」
口に出して言って怒られる。
「私の早起きを幻あつかいか?」
弓倉は芝生の上にシーツを広げ、弁当箱を高志の前に並べてみせる。
サンドイッチがメインのお弁当。
いろいろな具を挟んだ白いパンが四角と三角に分けられて詰まっている。
「いただきます」
手を伸ばす高志。
すると弓倉が弁当箱を動かして、高志の指の先を一番端のサンドイッチへと誘導した。
「これが最初のお勧めだ」
「食べる順番も決まってるのですか?」
「うむ」