身長差15センチの関係 2
「コース料理というのがあるだろう。あれは食べさせる順番が重要だそうだ。確かに味覚といのは前後の刺激にかなり左右されるらしい」 

「なるほど、それでっ」

「その順番というのを意識して弁当を作りはじめたのだ」

(先生、少しでも僕に美味しいものを食べさせてくれる為にいろいろ考えてくれたんだ)

高志は、弓倉が自分の為に弁当を作くる姿を想像してとても感激した。

「で、ちょうど君が食べているやつを作っているところで、それよりも気になることが出てきてな、急遽それは副題とした」

「副題?」

首を傾げながら、口にしていたサンドイッチを食べ終わる高志。
 
< 255 / 267 >

この作品をシェア

pagetop