身長差15センチの関係 2
どさどさどさあっ。
高志の頭に降ってくる本の山。

何冊分か、本の硬い角を連続で受け、
その場でひよひよになる。

「あたた」

高志は頭を両手で押さえて、涙ぐんだ。

「ああっ、ごめんなさい」

本を落としたその人は、高志の前に屈みこんで謝った。

高志が押さえている頭を覗き込み、心配そうに顔を近づけた。

「大丈夫?」
「は、はい、一応」

(どーして、僕ってこういうことになりやすいんだろう?)
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