,こだわり
リカコは真顔で私に向って

「おじゃま」

と言うと、次の瞬間、浩哉の方を向いて二コッとした。

明らかに作り笑いだった。

私の胸に小さな不安が入り込んだ。



リカコは部屋に上がって、いつものようにジュースやお菓子をテーブルに並べた。

テーブルはたちまちいっぱいになり、浩哉が灰皿にしていたトレーまでもスナック菓子の下敷きになりそうだった。
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