,こだわり
「リカコちゃんはもう随分前から、こいつと知り合いなんでしょ?」

「リカコが十七歳で希菜ちゃんが二十二歳の時から、ね?希菜ちゃん」

私は首肯いた。

リカコのハート型の金のピアスが光った。

「リカコちゃんは希菜より随分、若いんだね。どこで友達になったの?」

浩哉の質問にリカコは詰まって私の顔を見た。

私の病気のことを浩哉が知っているかどうか分からないので、言っていいものか迷ったのだろう。

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