,こだわり
「そう。私が調子を崩して入院した時も、仕事が変わって出来なくなった時だった」

「キャバクラで働いた時か?」

「ううん、違う。博物館で働いた時。その前公文書館で働いていた時はどうにか仕事が出来ていたんだけど、博物館で働くようになったら、仕事が複雑になって出来なくなったの」

私の言葉に浩哉は驚いたような顔をした。

「えっ、そういうところでも働いたことあるのか?どのくらい働いてたんだ?」

びっくりした彼の表情と声につられ、私も大きく目を見開らいて、声を上ずらせて答えた。
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