,こだわり
「そうか。希菜の部屋にパソコンあったよな。お前パソコン使えるのか?」

「うん」

「それなら今度、俺の仕事、手伝ってみるか?」

彼の急な言葉に、私は首をかしげた。

私は彼がエディトリアルデザイナーだということを知っているだけで、どういう仕事をしているのか全く知らなかった。

「どんな仕事?」

「雑誌の広告をデザインするんだ。お前がするんじゃなくて俺がするのを手伝うんだ。俺が最近、仕事が遅くなったからアシスタントを付けてくれるって話だから、お前がやる気があるなら、うちの会社のアルバイトで雇って貰えるようにしてやるよ」
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