,こだわり
「じゃあ今度、どのくらいパソコンが出来るかテストしてやろう。口だけだったらこの話は無しだからな。いいか?」

「うん」

浩哉は私の顔を覗き込んだ。

キスするのだろうか?

私は浩哉の真っ黒な瞳を見つめた。

「よく見るとお前、不細工だな」

キスをされるのかと思ったのに、全く予想もしていないことを言われて私は固まった。

それははっきり言い過ぎだと思った。

しかし私は不細工と言われたのは、おそらく生まれて初めてだった。
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