,こだわり
私は両腕を胸に押し付けて、どうにかこの苦しみに耐えようと試みた。

しかし、その努力はむなしく、頭の中でリカコの声と過去の色々な音が反響を始めてしまった。


発作だ・・・もう、止めようがない。



苦しみが恐怖へと変わると、身体は更にガタガタと震えた。





やがて、リカコの声も何も聞えなくなり、意識が途絶えた。

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