,こだわり
私について
幼い頃、私は自分が人と違うなんて思ってもみなかった。

違和感を覚えたのは多分、八歳か九歳の頃だったと思う。

両親はもっと以前から私が『普通でない』ことに気が付いていたようだ。

私の父は当時、文化庁の職員で母は私が生まれる前までは外務省に勤めていた。

私はその両親のただ一人の子供だ。

普通に優秀で順調に人生を歩んできた両親にとって、私は初めてのつまずきだったかもしれない。

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