,こだわり
同じ二年生の時だったと思う。

授業参観に父が来てくれた事があった。

授業が終わって父と二人で帰宅できることを知って、私は嬉しくて浮かれていたように記憶している。

いつもの帰り道を父と並んで歩き、私はずっと一方的に父に向けて話をしていた。

日差しが強かったのだろうか、その時父は私の話を聞きながら、普段私の前では掛けないサングラスを掛けた。

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