月のうさぎに犯されて
ここを8時半に出れば、2時間目までには間に合うな。
確か、ええと……マサキ、さんは8時には会社に向かわないと間に合わないんだっけ。
じゃあ7時50分に起こしてあげよう。
「さて……」
私はぎしぎし言ってくる体を黙らせながら、マサキさんの枕元にある携帯を開く。
そして、設定してあったアラームを解除する。
そこは現役女子高生。携帯の操作には手慣れております。
すごいスムーズに出来ました。
待ち受けの中の奥さんと娘さんは笑顔で私を見ていた。