月のうさぎに犯されて





すると、まるで全身の毛穴から血が流れ出ていっているみたいに顔が青くなっていく。





「あ、あれ?俺、アラームセットしてたのに!」





うん。ちゃんとセットしてたよ。





マサキさんはベットから跳び起きて、床からシャツを拾って慌てて着始めた。





私はマサキさんのいなくなったベットのスペースに腰を下ろして、サーカスを見ている気分でマサキさんを観察する。





「ねぇ。私、ここからだと学校遠いんだけど」





マサキさんは私を見ない。





ネクタイと格闘しています。





「えー!?ごめん!ちょっと送っていけそうにないよ!」





「じゃあ、タクシー代」





私は右手をマサキさんに向けた。





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