【続】ミケ犬と柴猫
「シバ〜っ!」
あたしはブランコから跳び下りて
公園の入口にいるシバに向かってダッシュする。
「ミケ止ま…っ」
「ん?」
あたしはシバの目の前でブレーキして
何か言いかけたシバに向かって首を傾げる。
シバはそんなあたしを見て
ホッとしたような顔をして
「最初から止まるつもりだった?」
そう聞いてきた。
「そうだよ?」
と返事をすると
「先に言ってよ」
と笑うシバ。
…先に言うの?
「あたし今からダッシュするけど止まるからね」って?
「普通言わないよ!!」
先に言ったところを想像してみたけど
それはあまりにおかしくて
あたしは左右に首を降る。