【続】ミケ犬と柴猫
「えー、なんで??」
そんなシバに
あたしも少し膨れて聞き返す。
「……あ、アイス」
「はっ!?」
いつの間にか
あたしを通り越した向こう側を見ていたシバ。
振り向きその視線を辿れば
ほかのボックスで打っていた男子学生を応援していた女の子たちが
手にアイスを持っていた。
「…おいしそー…」
呟いたあたしの
「んじゃ食いいこ」
「へっ?!」
腕を掴んだシバ。
そのまま引っ張られるように
バッティングセンターを出た。