ココアブラウン
白いストールをひらめかせて絵里が入って来た。
絵里はまるで蝶のよう。
風に乗るように歩く。
あたしはくたびれた制服のすそを直して絵里と向かいあって座った。
「今日はクリスマスですよ、先輩。なんでこんな日にわざわざ呼ぶんですか」
「雄治さんと一緒なのね」
「そう、クリスマスに二人っきりだと奥さんに勘ぐられちゃうから、カモフラージュで新も呼んだんですよ。この前、けんかしたから」
「仲直りはできたの?」
「ぜーんぜん、なんか新ちゃん担当外れて楽するらしいですよ。それで雄治さん怒っちゃって」
「そう」
「むっつりしちゃって。お前ら痴話喧嘩かって感じ」
「そうなんだ」
「だから先輩もパーティーしましょうよ。仕事もいいけど腐りますよ。あ、でも旦那さんが待ってるか」
「そうね」
絵里はまるで蝶のよう。
風に乗るように歩く。
あたしはくたびれた制服のすそを直して絵里と向かいあって座った。
「今日はクリスマスですよ、先輩。なんでこんな日にわざわざ呼ぶんですか」
「雄治さんと一緒なのね」
「そう、クリスマスに二人っきりだと奥さんに勘ぐられちゃうから、カモフラージュで新も呼んだんですよ。この前、けんかしたから」
「仲直りはできたの?」
「ぜーんぜん、なんか新ちゃん担当外れて楽するらしいですよ。それで雄治さん怒っちゃって」
「そう」
「むっつりしちゃって。お前ら痴話喧嘩かって感じ」
「そうなんだ」
「だから先輩もパーティーしましょうよ。仕事もいいけど腐りますよ。あ、でも旦那さんが待ってるか」
「そうね」