ココアブラウン
飲み会はなごやかだった。
絵里と雄治が着いてからの新はとても雄弁だった。
あたしが知ってる会社の井上新。
あたしより、2つ下。
独身。
1年前に転勤してきたばかり。
お調子者。
転勤するなり難攻不落の取引先を簡単に落とした。
あたしが知ってる新はそれくらいだ。
今の新は会社で見るままの姿で絵里をからかい、
雄治のウンチクに耳を傾け、少しでも空いたグラスにはビールを注ぐ。
「新、お前さ、ゆかちゃんゆかちゃん言ってた割りに西田さんと話さないな」
「ゆかちゃんは俺と話すのイヤそうだからさ、俺もちっと遠慮してるんすよ」
「よし、じゃあお前にチャンスをやろう。
帰り西田さん送ってけ。ただし、送りオオカミ不可」
「いや、礼儀としてオオカミにはなるでしょ?じゃ、ゆかちゃん、帰り送るから遠慮なく飲むように」
新はあたしのグラスにまたビールをいっぱいに満たした。
「俺の酒、飲めない?」
あたしはグラスぎりぎりまでの泡立つビールを一息に飲み干した。
全身が酒に満たされてた。
絵里と雄治が着いてからの新はとても雄弁だった。
あたしが知ってる会社の井上新。
あたしより、2つ下。
独身。
1年前に転勤してきたばかり。
お調子者。
転勤するなり難攻不落の取引先を簡単に落とした。
あたしが知ってる新はそれくらいだ。
今の新は会社で見るままの姿で絵里をからかい、
雄治のウンチクに耳を傾け、少しでも空いたグラスにはビールを注ぐ。
「新、お前さ、ゆかちゃんゆかちゃん言ってた割りに西田さんと話さないな」
「ゆかちゃんは俺と話すのイヤそうだからさ、俺もちっと遠慮してるんすよ」
「よし、じゃあお前にチャンスをやろう。
帰り西田さん送ってけ。ただし、送りオオカミ不可」
「いや、礼儀としてオオカミにはなるでしょ?じゃ、ゆかちゃん、帰り送るから遠慮なく飲むように」
新はあたしのグラスにまたビールをいっぱいに満たした。
「俺の酒、飲めない?」
あたしはグラスぎりぎりまでの泡立つビールを一息に飲み干した。
全身が酒に満たされてた。