ココアブラウン
外にたどり着いた。


もう深夜というにもあまりにも遅い時間でタクシーすら通らない。


道の向こうには男同士のカップルが手を繋いで歩いている。


その向こうに明らかな年齢差の男女。


闇はすべてを包み込んで、優しく彼らを守っていた。


あたしは、どこに行けばいいんだろう。
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