キミと、世界の果てまで。
Scene1 地球が滅亡する日



昔の先人が予言した話によると、そろそろ地球は滅亡するらしい。


マヤ文明とか、イルミナティーとか、フォトンベルトとか、よく分からない名前を聞いただけでは、実感は湧かないけど。



―――だけど、これだけは言える。

あたしという人間は、そんな地球滅亡なんて話、まったく信じていないと。




「あぁー!朝からなんで暗いニュースしてんのよ!」




制服のネクタイを緩く締めながら、あたしはテレビのリモコンに手を伸ばす。


素早くチャンネルを変えると、すぐ傍でそのニュースを見ていた妹から、クレームの声が響いた。




「ちょ…お姉ちゃん!今のニュース、超気になってたのにぃ…!」



「あんなの見るよりも、政治とか芸能のニュース観た方が、よっぽどタメになるって」




リモコンを譲ろうとしないあたしに、妹の朱里(あかり)がぶつぶつと小言を言い出した。




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