キミと、世界の果てまで。
何が起こったのか、理解出来ない。
あたしは、ただ寛司を追いかけようとしただけ。
そしたら、いきなり真っ暗な闇に囲まれて、太陽の光が吸い込まれていって。
―――一瞬にして、あたしを一人ぼっちにしてしまったんだ。
「やだよ…あたし死にたくないよっ…!」
急に涙が頬を伝わってきて、あたしはしゃがんでいた身体を無理矢理立たせると、闇の世界の中を駆け出した。
どこを見回しても真っ暗な世界は、あたしの体力をどんどん奪っていく。
進んでいる気がしないし、第一、自分自身がどこに向かっているのかも分からない。
だけど…ただ単純に会いたかった。
誰でもいいから、人のぬくもりが欲しかった。
「寛司ーっ…!!」
…寛司の声が、聞きたかった。
.