キミと、世界の果てまで。



ゆっくりと頭を撫でられ、あたしの顔は徐々に熱くなっていく。


どうも最近、あたしはレンにときめいているらしい。


胸キュンしている場合じゃないと思いながらも、あたしはレンの体温に酔いしれていた。




「あれ、見てみろよ」



「…?」



「緑の神よ、どうやら俺達の勝利、みたいだな…?」




レンの言葉の意図が理解出来ないまま、“アレ”と指し示されているモノに視線を移す。


と同時に、あたしの悲鳴が、砂のドーム中に響き渡る事となった。




「な、なな…!レンッ…あれって!」



「だから言ったろ?ミライは良い仕事をしたってな?」




余裕綽々なレンが信じられない。

あの光景を見て、驚かない事がおかしい。



レンの言っていた“アレ”とは、ドームの屋根にくっついていた緑に光る物体―――チャームらしきモノだった。




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