キミと、世界の果てまで。



チャームは地にある、なんていう根拠のない考えから、下ばかり向いてチャームの捜索をしていたあたし達。


だけど現実は、地面とはまったく正反対の空中、しかもドームにくっ付いていたという、分かり安すぎる特典付きで。




「やっぱりクロスの言う事は信じるべきだな」



「…情けない、あたし」




あっけなく見つかった、チャームの在り処に、違う意味であたしは泣きそうだ。




「あんなに自分を責めてたのに…あたしの精神的ダメージは半端なかったんだからね!」



「ま、いいんじゃね?これも試練だろ」



「レンの鬼畜野郎ーっ…!」



「勝手に言ってろ。それより、チャーム封印しなくていいのか?」



「あ…」




あたしはそっと天を仰ぐ。


緑色の光を発しているチャームを視界に入れると、クロスの杖をゆっくりと伸ばした。




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