キミと、世界の果てまで。



絶対に、封印する。

クロス、辛いかもしれないけど、もう少しあたしに協力してね―――?




「ミライ、掴まれ」



「うん!」




再び翼をはためかせ始めたレンのガッチリした胸に、あたしは勢いよく飛び込む。


首に腕を回した所で、あたし達の身体はスピードを付けて急上昇した。




「ミライ、クロスの杖をあのチャームに向けてくれるか?」




標的を定めるように、あたしはクロスの先をチャームに向ける。


瞬きをする事さえも躊躇ってしまう程に、今のあたしは真剣だった。




「チャームを封印できるチャンスはきっと一度だけだ。失敗すると地球は無くなると思え」



「なんで?」



「失敗すると、容赦なく緑の神は俺達を攻撃してくるだろうからな。…失敗は無しだ、いいか?」




コクンと頷くと、もう一度集中力を高めながら、どんどん迫ってくるチャームを見つめていた。




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