キミと、世界の果てまで。



「イッテー!何すんだよ…って、起きたのかミライ」



「何が起きたのか、よ!ちゃんと説明して」



「何を?」



「チャームの事に決まってるじゃん!保健医の先生は、あたしが校門の所で倒れてたとか言うし…どういう事!?」




ちゃんと、封印できたのだろうか。

それとも失敗して、地球は無くなり、此処は死後の世界なのだろうか。



難しい顔をして考えるあたしを、レンはフッと笑い飛ばした。




「窓の方を見てみろよ?」



「ま、ど…」




レンの指の先には、カーテンが引かれている窓。


恐る恐る窓に近付き、あたしは力いっぱいカーテンを引いて、窓から見える景色を瞳に映した。


自然と、涙が出た。




「ちゃんとチャームは封印できた。よく頑張ったな、ミライ」




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