キミと、世界の果てまで。
緑の色をしたチャーム
茶の色をしたチャーム
二つが仲良さそうに、あたしの手元に収まっている。
「チャームはミライが持っとけ。その方が絶対に役に立つ」
「い…いいの…?」
「当たり前だ。俺達はチャーム集めを競っているライバルなんかじゃなくて、“仲間”なんだからな?」
レンは「うーん」と背伸びをすると、窓際に立ちっぱなしのあたしの隣に身体を移動させた。
横に並ぶあたし達は、周りの人から見たらどう思われているのだろう。
「残るチャームはあと三つ。地球を救う為に、大切な人達を護る為に、神々を救う為に、頑張れるよな?ミライ」
「当たり前でしょ!レンの方こそ、怖気づいて逃げ出さないでよね?」
「俺がそんなヘマするかよ、バーカ」
お互いに拳をコツン、と当てる。
きっと、胸のドキドキは恋なんかじゃない。
レンの容姿の良さに、少し戸惑っているだけ―――
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