キミと、世界の果てまで。
突然の決意に、寛司はもちろん、愛海ちゃんやレンまで固まっている。
「未来、お前本気か?」
「もちろんじゃん、寛司。あたしが嘘付くとでも思ってるの?」
「いや、そうじゃなくて…」
寛司は何か言いたげだけど、あたしはレンに視線を向ける。あたしのイライラの原因である、レンに。
心に決めた相手は、異世界の人?
あたしの知らない、綺麗なお姉さん?
「レンなんかフラレちゃえー!」
「何ムキになってんだ?」
「ムキなんかじゃない!」
どうしてこんなにも、レンを気にしているんだろう。
レンの気持ちが、心に決めた相手に届きませんように…って願っているんだろう。
あたし、最低だ。
お願いだから来ないで。
文化祭なんか、中止になればいい。
謎の気持ちを残したまま、文化祭が始まる―――
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