キミと、世界の果てまで。



ゴオオオ…という地響きと共に、あたしが足を付けている地が、突然崩壊しだしたのだ。



揺れる足元

崩壊する地面

戸惑う自分―――



暗闇の中に取り残されたあたしには、最早何も成す術がなかった。


死にたくないと懇願する自分と、どうしようもない現実が入り混じる。




「や…ぁっ…!」




走る事も困難となり、あたしは必死に揺れる地面にしがみつく。


まるで、隕石が地球に追突してきたんじゃないか、そう想像できるくらいの揺れが、あたしを襲ってくる。


地響きも一段と煩くなり、耳を塞ぎたくても、自分を支えている事で精一杯で、支える事が出来ない。



そんな残酷な状況の中、あたしの脳内では、ふと今朝の朱里との会話が蘇ってきた。




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