キミと、世界の果てまで。



いや、降り注いだというレベルではない。


水が上空から、あたし達目掛けて“襲って”きたのだ。



噴水の水の勢いはどんどん強くなっていき、周りに居る人達を襲っていく。


突き刺さるように襲い掛かってくる水は、最早“凶器”と化していた。




「未来ちゃん…!!」



「―――ッ…、あたしなら大丈夫だから、愛海ちゃん…!」




馬乗りになって、水の攻撃から愛海ちゃんを守っているあたしは、背中や頭を襲ってくる激痛に、ただ唇を噛んで耐えるしかなかった。



愛海ちゃんを、傷付ける訳にはいかない。



周りからたくさんの悲鳴が聞こえる中、あたしはひたすら愛海ちゃんの盾となる。


爆発した噴水の水は針に変化し、学校中の人を苦しめている。




許せない…


こうやって人々を苦しめる“チャーム”の存在が、許せない―――!!




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