キミと、世界の果てまで。
「とりあえず、俺達もここから避難するぞ」
あたしの身体はレンによって持ち上げられ、近くにある倉庫へと連れて行かれる。
運のいい事に、中には人の気配が無く、入った瞬間に鍵を掛けた。
ほこりが舞う空間に、あたしは思わず咳き込んでしまう。
「たくよ、お前は変に体張りやがって。せめてクロスの力を開放してからにしろ。じゃないと身体に大きなダメージを与える事になるぞ?」
「…だって、愛海ちゃんが」
「ミライが大切な人を護りたい気持ちもよく分かる。チャームを集めだしたきっかけだって、それが原因だからな」
「………」
「だけどな、もう少し自分の身体を大切にしろ。切り傷作りやがってさ…ミライだって女の子なんだから、な?」
―――女の子?
あたしはレンに、ちゃんと女として見られているの?
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