キミと、世界の果てまで。
涙を拭って、あたしはクロスのペンダントを首から外す。
優しくクロスの交差部分に手を当てると、目を瞑った。
―――あたしは、みんなの苦しむ姿なんか見たくない。
ただ一瞬一瞬を笑顔で駆け抜けて、必死に生きていく姿を見たいの。
この目に、焼き付けておきたいの。
「用意はいいか?ミライ」
「勿論…!」
パッと目を開き、あたしとレンは同時に叫ぶ。
「Crossing and movement!」
「Sword and movement!」
身体中が、クロスが燃える様に熱くなっていく。
レンの言っていた通り、開放という作業は思ったよりも体力を消耗する。
お願いクロス、
チャームを封印する力を、あたしに貸して―――!!
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