キミと、世界の果てまで。
飛び出す噴水の水
恐怖に怯えて叫ぶ人々
容赦なく襲うたくさんの針
―――こうなったら…
「レン…」
「ミライ?」
「こうなったら強行手段に及ぶしかないよ。
…空から、チャームを封印する」
レンの顔を見ずに、あたしははっきりと宣言した。
―――今の状況だと、この方法でないとチャームを封印する事は出来ない。
地上から封印する事にこだわったら、あたし達の正体を明かす事となる。
そうなればチャーム集めどころか、レンの掛けた魔法が解け、人々にレンが異世界から来た騎士である事がバレてしまうかもしれない。
そうなってからでは、遅い。
「レンはあたしを抱えて飛ぶ事になるから、負担は大きいと思う。だけど、これが最善の策なんだよ」
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